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デイトレーダーのあらなみです。
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スキャルピングをメインとして、個別株信用、先物、FXを売買して家族の日々の糧を得ております。
投資を始めるにあたって、要するに何から手をつけたらいいんだ、ということがわからない、色々と本を読んでみたけれど、結局、儲けるに至らない、そういう人も多いと思います。
そういう私も、本当に沢山の本を読んできました。本を何百冊も読み、多くの高額セミナーに参加してわかったこと・・・それは、本当に役に立つと思える本は、10冊に1つ、いや、もっと少ないということでした。
投資について、これから勉強してみようという意欲のある皆さんのご参考になれば、と思い、私の感想など書いてみたいと思っています。

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あなたも株のプロになれる
あなたも株のプロになれる


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立花義正
同友館 四六判 356頁 1987年4月発売
1,890円 (税込)


★★★★★

主な対象者:初心者から上級者まで投資家全員


多くの投資家は「当てよう」という努力に相当なエネルギーを消費している。その膨大なエネルギーを「技術の習得」にむけたならば、短期間に見違えるほどの進歩を示すに違いない。

私が8年かかって目がさめたこと、おそらく一般の投資家では一生かかっても目がさめない人が多いのではないかと思われる「勉強の仕方」と「売買の実行力」について、できるだけ早く目覚めて(というと大げさですが、気が付いて、そして試行錯誤の期間を短縮して)頂きたいということなのです。

大人はどうしても理論から入りやすいもので、一度はおぼれて痛い目をみないうちには、相場技法の重要性を感じないものでしょうから、仕方がないのかもしれません。

大きな損を経験すると、今度は当てよう、損しまいという欲と恐怖のために、一発必中を狙うようになってしまうのでしょうか。

あんたのような人を私はいやというほどみてきたよ。はじめは少し儲かる。たまには大きく儲かることもある。しかし、一転して大損するか、あるいはジリ貧になる。狙った株は次々にはずれて、夢がだんだん消えていくんだね。それでもなんとか大きく当てて、という夢を持ち続けている。当てよう当てようという「当て屋」から脱皮しなければいけないんだが、まずほとんどの人はできない。一生かかってもダメだ。

要は、「やり方」に上手になることだ。当て方というのは上手にならないからね。

おじいさんは、「腕が未熟では儲からない」といいました。まさにその通りです。相場は腕でとるものなのです。そうでないならば、学者でも儲かるはずです。
また、「スッテンテンになるのは時間の問題」ともいいました。まったくそのとおりで、自分をみればよくわかります。

おじいさんは、私に対していろいろいってくれましたが、おそらく私の相場に対する姿勢、考え、やり方が、一般の相場の下手な人たちに共通する典型だったのでしょう。

知ることとできるようになることとはまったく別のものです。私の想像では、その技法を身につけ努力し、実行する人はきわめて少ないのではないかと思います。

知識先行がどうして悪いかというと、第一に知識のみ先行してしまって技術の習得をおろそかにするという一般的な欠点が指摘できます。


以上の引用は、この相場本の古典でもある「あなたも株のプロになれる」(立花義正)よりのものです。

実は、多くの人がこの本を単なる「ナンピン本」として読んでおられて、単純に「ナンピンの勧め」という理解の元に爆死する、といういわく付きのものです。
これは、相場本から単に手法を読み取ろう、という読み方しかしない「当て屋」発想から入ると、そう読めてしまいますが、この本の重要な役割は実は、その当て屋からの脱皮を勧めるものなだと私は理解しています。


私自身で言えば、相場本でおそらく一番繰り返し読んでいるのは、この本でしょう。流し読みを含めると数百回になると思いますが、もう本がバラバラになりかけており、指でこすった手垢が本の中心についているぐらいになっています。
そして、ラインマーカーだらけで、本を見た途端に、よくもこれだけ読んだものだ、という仕様になっています。
これに次ぐ本は、マーケットの魔術師ぐらいでしょうか。

何が正しくて、何が間違いだ、ということではなく、私の理解という意味では、この本は、間違いなく「脱皮本」です。

立花氏への批判も結構聞くのですが、その多くの人たちの前提が、この本を「ナンピン本」「逆張り本」としての理解の元に成り立っています。
また、この本を「手法本」の一つとしてのみ理解しており、「こういう手法の本なのね」というだけで読み捨てておられる様子です。
先ほどの引用は本の前半部分からですが、手法本としての理解なら、この前半部分は飛ばし読みでしょう。後半の「手法」の部分にしか興味がないのでしょうから、そこだけを読むのが手法屋の本の読み方です。

確かに、林本のグループに属するものですし、本の内容に林本の影響を色濃く受けていることに間違いはありません。
しかしながら、脱皮本として、この本の右に出る教科書には未だ私は出会ったことがありません。
当然にこの本を読んでも、ナンピンという手法以外のことは、まるで頭には入らない当て屋諸氏が多い(基本投資家のほとんどが当て屋のため、当て屋脱皮の勧めは目に入らない、手法のところしか読めない)ので、悪評も多いのでしょうが、私としては、これだけ多くの投資家への愛情のこもった本は見たことがありません。

私にとっては、今でも時折読み返したくなるような愛情に満ちた本です。


この脱皮ということは、私が多くの投資家を見ていても、これほど困難なことは他に無い、というぐらいに非常に困難ですし、できる人は多くはありません。そもそもそういう考え方すら存在しないのが普通です。
しかし、ここは遠回りに見えて、最も近道を示すものだと私は考えています。


脱皮考として、3回書きましたが、もし脱皮ということにご興味がおありでしたら、この「脱皮本」は超オススメの一品です。

脱皮考の記事

何万円という手法商材と比較すると、キラキラと輝いた呼び込みはありませんが、それ以上の価値はあると私は思います。




さて、これはここでの本旨ではありませんが、技術面でも立花氏のことを書くと、技術面での誤解が多いのもこの本の特徴でもあります。
これは、誤解する方が悪いということもありますが、書き手にも配慮が欠けている、ということがこれだけの誤解を生む原因になっていたのでしょう。
それは、立花氏が、投資家を脱皮させたい、という脱皮本としての位置付けを強くしてこの本を書いたものなので、氏の相場の見方、考え方というより、実践の売買のみに多くを費やしたことにあるのではと思っています。
また、分割と逆張りを強調したいがあまりに、トレンドの認識ということにほとんど触れていなかったことも原因しています。
また、当時は、目先で逆張りさえすれば、逆張りナンピンだ、という理解が普通だったのでしょう。
林先生の影響を色濃く受けた本の構成になっていることもあると思います。ですから、相場の見方やチャートの読み方については、「繰り返しグラフを書けば自然とわかる」「とにかく書け、そうすればわかってくる」という色彩が濃く出てしまって、立花氏がチャートをどう見ているかの記載がほとんど無い、というところから、多くの読者が具体的に書いてある目先のエントリー部分だけの理解に留まったのだろう、と思います。

ここで書くことは当然に私の理解という範囲ではありますが、立花氏の売買は、いわゆる世間で言う逆張りナンピンというものではなく、

トレンドに沿ったスイングトレード

に属するものです。
これは、氏の売買譜を何度もチャートに書いて見ている私の目から見て間違いありません。

昔はこういう概念そのものが存在しなかったのでしょうから、具体的にそういう表現ができなかったのだろう、と思料されますが、カテゴリーとしては、スイングトレードです。

これは、リンダ・ラシュキ氏やラリー・コナーズ氏が、スイングトレードの伝説本で推奨しているスイングトレードとほぼ同じタイミングを狙った売買となっています。

ただ、玉の入れ方に違いがあって、リンダ・ラリー氏のタイミングが反転の確認を待つのに対して、立花氏は、酒田押し目の数え方によって確認を待たずに目先逆張りでエントリーする、という方法論を取っている、ということです。
ただし、逆張りなので一定のレンジを捉えるという意味で、ナンピンを駆使します。
この目先の話を取り上げて「ナンピン本」という理解をされてしまっています。

しかしながら、目先反転を確認するのか、酒田の統計を使うのか、の違いであって、狙いは「トレンドに沿った押し戻し」であることについて、両者にまるで違いはありません。

立花氏の売買は、中期(ここでは数カ月単位)のトレンドに逆らって、逆張りして底を狙うのだ、といううねり取りナンピンとはまるで違います。
また、予想が失敗したからその玉を救うためにナンピンする、という当て屋ナンピンとも1000%違います。


最先端の短期売買教科書と同じようなスイングトレードの売買が、今から28年前に出版された日本の本に詳細に紹介されていたということには、驚きます。
しかも詳細な2年間の実践記録があるのです。

そういう理解をしている人が非常に少なく、下がったら買え、買い増しだ、ナンピンだ、という理解しかされてこなかったことについて、残念に思うのは私だけなのでしょうか。
(もしかしたら私の理解が違う、という話もありますが(笑)、立花氏へのこの理解はマイナーなのかどうか、同好の士がいないので私にはわかりません。)

ナンピンエントリーというのは、損切りが非常に難しいものですが、立花氏は、トレンドを間違った、と判断したらすぐさま損切りを実行しています。

ベースは、トレンドの認識にあり、チャートはトレンドを見るためのものである、ということは、この立花本にも実は書かれているのです。
(ただしさらりと書かれているので、読み取れる読者はほとんどいないでしょう。ここは林先生のバイアスがかかっていたのかもしれません。)

そして、トレンドに沿って、押し戻しを待って、逆張り分割でエントリーする、もし、そこがトレンド転換なら、損切りして、今度は反対に玉を建てる、この繰り返しが立花氏の売買です。

ただ、技術的な話は、この本の価値の本のほんの一部でしかありません。
それよりも重要なことは、脱皮本としての価値にあるのです。


なお、立花派の方は、この本を「分割売買の教科書」という受け止め方をされておられますことを付け加えておきます。
立花派からすれば、そもそもトレンドがどうしたこうした、などのチャートの見方を書いたものではない、ということです。
ただ、初心者が読めば、どうしても「逆張りか、順張りか」などチャートの読み方から入るので、そこで誤解を生じさせる原因になっている、と私は思っているところなのです。

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この記事に対するコメント

あらなみさん。こんばんは

3年ぐらいの当て屋を道をさまよって今現在は、脱皮していると思っております。
脱皮本としてオススメされてますが、改めて読む事もオススメでしょうか?

あらみさんが、数百回読まれているとの事で、気付きなど多いのかと思うので府に落とすと言うことで読むべきか、いやいや、それより1000本ノックの時間に使うべきか、ちと迷っています。

こんな事を聞く時点で、未熟な脱皮だから、読んでおけとそうなりそうですが(笑)
【2011/08/15 20:22】 URL | フーガ #Sp3TKve. [ 編集]


お返事おそくなりました。
どちらでもよい、というと無責任ですが、フーガさんがまだ必要と感じておられるようなら読むべきだ、という感じでしょうか。

一般論ですが、多くの人が自分で思っているほど理解はしていないことが多いものです。
特に投資分野においてはそうですね。

あまり参考にならないお返事ですみません。
【2011/08/22 11:22】 URL | あらなみ #aIcUnOeo [ 編集]


追信:

何百回読んだ、というのも、読むたびにわかっていなかったこと、読み取れていないこと、新たに参考になることが見つかるものですから、つい回数を重ねてしまいます。
【2011/08/22 11:24】 URL | あらなみ #aIcUnOeo [ 編集]


あらなみさん、こんばんは。
お返事ありがとうございます。

確かに言われて見ればわたしも書いてある事は、分かってるのに何度も読む本ががありました。

一度読んでみます。

この記事の本からの引用ともうひとつ方のブログを見ていると、あらなみさんが何度もこの本を読まれているのが分かってる気がしました。
【2011/08/24 20:53】 URL | フーガ #rFz5iHis [ 編集]


あらなみさん こんにちは

やっと涼しくなってきてうれしいです

暑いとき寒いとき悪天候には住みやすい場所をいろいろ思案するのですが、日本はどこも一長だけにならないようにうまく出来てますね

相場ではパラレルタイムフレームで上位の中で下位の売買という単純なことしかしていませんが、それでも少しずつ変わってきたと感じます

値動きを取るから方向性を合わすに変わってきて、より素直にトレードが出来るようになってきました

テクニカルは何を使っているの、ないです。何で判断しているの、色です。みたいに
何もない方向で 笑
【2011/09/24 13:30】 URL | seihaku #E.RWHTOc [ 編集]


せいはくさん、こんにちは。

暑いか寒いかの季節が中心で、ちょうどいいという季節はすぐに過ぎ去ってしまう感じです。

相場はそもそも上か下かの単純なものです。その単純なものに複雑なものを組分せたとて、相場を見えにくくするだけでしょう。

私もテクニカル指標は何も使ってはいませんね。

値動きを受け止めるには、やはり経験がいりますから、最初はテクニカルに頼ることは仕方がありませんが、慣れて見えるようになれば、特に必要なくなるでしょう。
【2011/09/25 07:33】 URL | あらなみ #aIcUnOeo [ 編集]

同感
この本は私も読みましたがとても良い本でした
【2015/03/21 13:24】 URL | 数寄屋夫 #- [ 編集]

Re: 同感
数寄屋夫さん、コメントありがとうございます。

評価の別れる本だと思いますが、私もいい本だと思いますね。
【2015/03/21 13:32】 URL | mauitrain #- [ 編集]


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